剣道袴のサイズ選びで迷わない!身長別の早見表と正しい測り方を解説
剣道を始める際、竹刀や道着と並んで必要になるのが「袴」です。
しかし、普段の洋服とはサイズ表記が異なるため、「どのサイズを選べば良いのか分からない」と悩む方も少なくありません。袴のサイズが合っていないと、動きにくくてパフォーマンスが低下するだけでなく、見た目の印象も悪くなってしまいます。
この記事では、剣道袴の正しいサイズの測り方から、ご自身にぴったりの一枚を見つけるための選び方のポイントまで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
剣道袴のサイズ表の見方
剣道袴のサイズは、洋服のようにS、M、Lではなく、「号」という単位で表記されます。
これは日本の伝統的な長さの単位に基づいているため、初めての方には少し分かりにくいかもしれません。まずは、このサイズの基本を理解しましょう。
「号」とは?伝統的な単位を理解する
剣道袴のサイズで使われる「号」は、和装で用いられる「鯨尺(くじらじゃく)」という単位に由来します。
例えば「26号」の袴は、紐の下から裾までの長さが「2尺6寸」であることを意味します。1号サイズが上がるごとにおよそ3.8cm長くなります。
この長さを基準に、ご自身の身長や体型に合ったサイズを選びます。
身長別サイズ早見表(男女別)
以下は、身長に対応した一般的な剣道袴のサイズ表です。男性は腰骨の位置で、女性はウエストの位置で袴を履くため、同じ身長でも女性の方が1サイズ大きいものを選ぶのが一般的です。
これはあくまで目安ですので、実際に購入する際は必ず採寸することをお勧めします。
| 身長 | 男子 | 女子 |
| 130cm | 18号 | 19号 |
| 135cm | 19号 | 20号 |
| 140cm | 20号 | 21号 |
| 145cm | 21号 | 22号 |
| 150cm | 22号 | 23号 |
| 155cm | 23号 | 24号 |
| 160cm | 24号 | 25号 |
| 165cm | 25号 | 26号 |
| 170cm | 26号 | 27号 |
| 175cm | 27号 | 28号 |
| 180cm | 28号 | 29号 |
| 185cm | 29号 | – |
剣道袴の正しいサイズの測り方
サイズ表はあくまで目安です。
人の体型はそれぞれ異なるため、正確なサイズを知るためには、実際に体を測ることが最も確実です。ここでは、正しい測り方を解説します。
測る場所はどこ?男女での違い
袴のサイズは、帯を締める位置からくるぶしの中心までの長さを測ります。この「帯を締める位置」が男女で異なるため、注意が必要です。男性はへその下あたり、腰骨の上で帯を締めるのが一般的です。
一方、女性はウエストの一番くびれている部分で帯を締めます。この位置の違いにより、同じ身長でも推奨される袴の長さが変わってきます。
実際に測ってみよう
メジャーを用意し、裸足でまっすぐに立った状態で測ります。自分一人で測るのは難しいので、他の人に手伝ってもらうとより正確に測ることができます。
測った長さ(cm)を基に、各武道具店が提供しているサイズ表と照らし合わせて、最も近い号数の袴を選びましょう。
剣道袴を選ぶときの4つのポイント
サイズの測り方をマスターしたら、次は袴そのものを選ぶポイントを見ていきましょう。
素材や洗濯後の縮みなど、知っておくと後悔しないためのポイントを4つ紹介します。
素材の違いで選ぶ
剣道袴の主な素材は「テトロン(ポリエステル系)」「ジャージ」「綿」の3種類です。
それぞれに特徴があるため、用途やお手入れのしやすさで選びましょう。
| 素材 | 特徴 | おすすめの用途 |
| テトロン | シワになりにくく、洗濯後の縮みや色落ちが少ない。価格も手頃。 | 毎日の稽古用、初心者 |
| ジャージ | 軽く、通気性と速乾性に優れている。洗濯が簡単。 | 夏場の稽古、練習量の多い学生 |
| 綿(藍染) | 見た目に高級感があり、吸汗性が高い。昇段審査や試合での使用が一般的。洗濯で縮みや色落ちがある。 | 昇段審査、試合用 |
性別による着用の違いで選ぶ
前述の通り、男性と女性では袴を着用する腰の位置が異なります。女性はウエストの高い位置で着用するため、男性よりも1サイズ程度長いものを選ぶ必要があります。
サイズ表を見るときは、必ず自分の性別に合った推奨サイズを確認してください。
年齢(子供用)で選ぶ
お子様用の袴を選ぶ際は、成長を考慮することが大切です。すぐにサイズが合わなくなることを見越して、少し大きめのサイズを選びたくなるかもしれませんが、長すぎる袴は転倒の危険があり大変危険です。
安全に稽古するためにも、現時点でジャストサイズか、少し長め(1サイズ上まで)のものを選ぶようにしましょう。
洗濯による縮みを考慮して選ぶ
テトロンやジャージ素材の袴は洗濯してもほとんど縮みませんが、綿素材の袴は洗濯によって1〜2cm程度縮むことがあります。
そのため、綿袴を購入する際は、縮むことを考慮して少し大きめのサイズ(0.5〜1サイズ上)を選ぶと、洗濯後もちょうど良い長さで着用できます。
通販で購入する際の注意点
最近ではオンライン通販で手軽に剣道袴を購入できるようになりました。
しかし、試着ができない分、いくつか注意すべき点があります。
必ず採寸してから注文する
通販サイトに掲載されているサイズ表は、メーカーによって基準が異なる場合があります。
そのため、「いつもこのサイズだから」と安易に決めず、購入の都度、必ずご自身の体のサイズを測り、そのサイトのサイズ表と照らし合わせて注文するようにしましょう。
身長だけでなく、「前紐下から裾までの長さ」を最重要視することが失敗を防ぐコツです。
返品・交換が可能か確認する
万が一サイズが合わなかった場合に備えて、購入前に返品や交換の条件を必ず確認しておきましょう。特に、名入れ刺繍などを入れた場合は返品・交換が不可になることがほとんどです。
まずは刺繍なしで注文し、サイズが合うことを確認してから、後日刺繍を依頼するという方法も検討しましょう。
まとめ
剣道袴のサイズ選びは、パフォーマンスの向上、安全の確保、そして美しい着装のために非常に重要です。正しいサイズの測り方を理解し、素材や性別による違いなどのポイントを押さえることで、ご自身に最適な一枚を見つけることができます。
この記事を参考に、自信を持って剣道袴を選び、稽古に励んでください。
また、栄光武道具では、初心者から上級者まで満足いただける多彩な剣道袴を厳選して取り揃えています。木綿やテトロンなど素材の特性に合わせたラインナップがあります。
身長や体型に合わせたサイズ選びのサポートも行っており、試合用・稽古用どちらにも最適な一枚が見つかります。快適で品格ある着こなしを、ぜひ体感してください。