剣道豆知識,  竹刀

竹刀の捨て方は?何ごみで出すかと処分前の注意点も紹介! 

竹刀は、付属品を外して竹を短く切れば、多くの自治体で可燃ごみとして手放せます。ただし長いまま出すと粗大ごみ扱いになるため、長さの確認が重要です。

この記事では、割れていない竹や弦、柄革は次の一本に回せるので、捨てる前の見極めから、分解の手順、ごみ以外の選択肢、やってはいけない処分の順に整理していきます。 

この記事の要約 

  • 竹製の竹刀は付属品を外して短く切れば、多くの自治体で可燃ごみに出せる 
  • 切らずに出すと粗大ごみ扱いで、東京都杉並区は5本まで400円 
  • 割れた竹1枚の交換や弦・柄革の再利用で、1本まるごと捨てずに済むケースもある 
  • 不法投棄と野外での焼却は廃棄物処理法違反で、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金 

竹刀は何ごみ?

竹刀の分別は、まず長さの確認が重要です。竹製で指定袋に収まる長さなら可燃ごみ、切らずに出すなら粗大ごみという整理が基本です。 

竹刀の状態 分別の扱い
竹製で袋に入る長さに切った 可燃ごみ(多くの自治体で無料)
竹製で切らずにそのまま 粗大ごみ(有料・事前申込)

多くの自治体で可燃ごみに出せる 

竹製の竹刀は、短く切って指定袋に入れば可燃ごみとして出せます。静岡県富士市では、竹製を50cm以下に切って燃えるごみに出すルールが示されています。竹は手で折れないため、切断にはのこぎりが要ります。自治体によって「燃やせるごみ」「可燃ごみ」と呼び名が違うので、住んでいる地域の品目一覧で竹刀か竹製品の欄を確認しておくと迷いません。 

参考:竹刀 | 静岡県富士市  

長いままだと粗大ごみになる 

切らずに出す場合は、粗大ごみの申込が必要になります。東京都杉並区は竹刀を粗大ごみ品目に指定しており、5本まで400円で回収する料金設定です。静岡市のように不燃・粗大ごみへ区分する自治体もあり、料金と申込方法には地域差があります。粗大ごみは収集日が限られるので、引っ越しや年度末の片付けでは早めに枠を押さえておくと予定が崩れません。 

参考:竹刀|杉並区公式ホームページ  

参考:竹刀/静岡市公式ホームページ  

竹刀を捨てる前に確認したいこと

竹刀は1本まるごと寿命を迎えるとは限りません。割れた竹の交換や部品の再利用で、処分する量そのものを減らせます。 

確認する箇所 判断の目安
竹の割れ 1枚だけなら替え竹で組み直せる
弦・中結・柄革・鍔 摩耗や破れがなければ次の一本へ回せる
ささくれ 浅ければ削って稽古に戻せる

割れた竹1枚は交換できる 

4枚の竹のうち1枚だけが割れた竹刀は、その1枚を替え竹に差し替えれば組み直せます。一方で全日本剣道連盟は、割れ・裂け・ささくれのある竹刀を使わないよう呼びかけており、点検項目には乾燥によるひびや振ったときの異音も挙げられています。複数の竹に深い割れが及んでいる状態なら、組み替えよりも手放す判断が現実的です。 

参考:竹刀の安全性に関わる重大な事故を防ぐために | 全剣連のお知らせ | 全日本剣道連盟 AJKF  

弦や柄革は次の一本に使える 

付属品が傷んでいなければ、弦・中結・柄革・鍔は次の竹刀に回せます。竹が割れても、革やゴムが同時に寿命を迎えるわけではありません。ただし先革の破れ、弦の摩耗や伸びも安全点検の対象に含まれているため、劣化した部品の使い回しは事故につながります。外した部品は状態を1つずつ見てから、再利用と廃棄に振り分けていきます。 

参考:竹刀の安全性に関わる重大な事故を防ぐために(全日本剣道連盟) 

浅いささくれは削って戻せる 

表面の浅いささくれは、竹刀削りで整えれば稽古に戻せることもあります。表面の浅いささくれは、竹刀削りで整えれば稽古に戻せることもあります。削って毛羽立ちが収まるかどうかが、その竹を使い続けられるかの目安です。

相手の防具や体を傷つける前に切り上げる線引きが、結果として竹刀を長く使うことにつながります。相手の防具や体を傷つける前に切り上げる線引きが、結果として竹刀を長く使うことにつながります。 

竹刀をごみに出す手順

分解はのこぎりと軍手があれば自宅で終わります。作業は次の3手順で進みます。 

手順 作業内容
手順1 弦・中結を切り、先革と柄革を抜く
手順2 4枚の竹を指定袋に入る長さに切る
手順3 革・ゴム・金具を素材ごとに分ける

手順1 弦と柄革を外す 

最初に、弦と中結をはさみで切って竹刀をばらします。弦が緩めば先革が抜け、中から先ゴムが出てきます。続いて鍔止めと鍔を先端側へスライドさせて抜き、柄革を引き抜けば4枚の竹だけが残ります。固着して柄革が抜けないときは、ゴム手袋で握ると力が伝わりやすくなります。 

手順2 竹を袋に入る長さに切る 

竹は指定袋に収まる長さまでのこぎりで切ります。目安は30〜50cm程度ですが、袋のサイズと自治体の指定に合わせて調整します。竹は割れやすく破片が飛ぶので、軍手を着けて新聞紙を敷いた上で作業すると安全です。ひざで押さえて一気に引くよりも、浅く刻みを入れてから切り進めたほうが刃が滑りません。 

手順3 革とゴムを分けて出す 

外した部品は、竹と同じ袋にまとめず素材ごとに分けます。先革や柄革は革製、先ゴムと鍔止めはゴム製で、可燃と不燃のどちらに入るかは自治体で判断が分かれます。鍔がプラスチック製なら、プラスチック類として出す地域もあります。分別表で品目名が見つからない場合は、素材名で調べると該当欄にたどり着きます。 

ごみ以外の処分方法

まだ使える竹刀には、ごみに出す以外の道が残っています。状態と本数によって向く方法が変わります。 

方法 向いているケース
武道具店へ相談 割れた竹の交換や部品だけ使いたい
譲渡 サイズが合わなくなっただけで状態が良い
フリマアプリ 未使用や使用回数の少ない一本がある
回収業者 道場や部活で大量にたまっている

武道具店に引き取りを相談する 

使えなくなった竹刀は、武道具店に相談すると引き取りや組み替えの可否が分かります。店舗ごとに対応は異なり、持ち込みのみを受け付ける店もあります。新しい竹刀の購入や替え竹の注文と合わせて相談すると、話が進みやすくなります。 

道場の後輩や初心者に譲る 

サイズが合わなくなっただけの竹刀は、道場の後輩や始めたばかりの人に譲れます。子どもの成長で3.6尺から3.7尺へ移る時期は、まだ十分に使える一本が余りがちです。譲る前には竹の割れとささくれを確認し、危険な状態のものは渡さないという線引きを守ります。 

状態が良ければフリマアプリで売る 

未使用の竹刀や予備で買ったまま使わなかった一本は、フリマアプリで買い手が付くことがあります。使用感の強い竹刀は値が付きにくい一方、鍔や柄革などの部品は単体でも需要が見られます。発送時は長尺物の送料がかさむため、出品価格を決める前に配送方法を調べておくと、手取りが想定より少なくなる事態を避けやすくなります。 

本数が多ければ回収業者に任せる 

道場や部活動で十数本たまっている場合は、不用品回収業者へまとめて依頼する方法があります。自宅や施設まで引き取りに来るため、切る作業や運搬の負担が減ります。費用は発生するので、他の不用品と一緒に出して1回で片付けると割安になりやすいです。 

竹刀を捨てるのが忍びないときは?

長く使った竹刀をごみ袋に入れることへ抵抗がある人には、区切りをつけてから手放す選択肢があります。 

手放し方 得られるもの
お焚き上げ 感謝を形にして区切りをつけられる
寄付 道具が他の実践者の稽古に回る
リメイク 手元に残しながら役目を変えられる

神社でお焚き上げしてもらう 

思い入れの深い竹刀は、神社に相談してお焚き上げしてもらう方法があります。受け付けの可否や初穂料は神社ごとに違うので、持ち込む前に問い合わせると行き違いが起きません。道場単位で区切りの行事として行うこともあります。 

海外の道場へ寄付する 

まだ使える竹刀は、海外で剣道を学ぶ人へ寄付する道もあります。剣道は世界各国に広がっている一方、武道具を現地で調達しにくい地域も残っています。受け入れ団体によって募集時期や送付条件が決まっているため、募集状況を確認してから梱包に進みます。 

参考:2021年度 中古剣道具寄贈事業 | 全剣連のお知らせ | 全日本剣道連盟 AJKF 

竹刀掛けや小物に作り替える 

割れた竹刀は、竹刀掛けや小物の材料として手元に残す方法もあります。4枚に分かれた竹はまっすぐで加工しやすく、記念品として形を変えて使えます。処分を先送りにする口実にならないよう、作り替える分と手放す分を先に決めておくと片付けが進みます。 

竹刀の処分でやってはいけないこと

竹刀の処分で法律違反となる行為は2つあります。どちらも罰則が定められています。 

やってはいけない行為 根拠と罰則
山林や空き地へ捨てる 廃棄物処理法違反、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金
庭やドラム缶で燃やす 廃棄物処理法の焼却禁止に違反、同等の罰則

不法投棄は罰則の対象になる 

竹刀を山林や空き地に置いてくる行為は不法投棄にあたります。廃棄物処理法は、みだりに廃棄物を捨てることを禁じ、違反者に5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金、もしくはその両方を科すと定めています。法人の場合は3億円以下の罰金まで加重されます。粗大ごみの手数料を惜しんだ結果として負うリスクとしては、あまりに大きいです。 

参考:廃棄物の処理及び清掃に関する法律 | e-Gov 法令検索  

庭で燃やすと法律違反になる 

竹だから燃やせばよいという考え方は通用しません。廃棄物処理法第16条の2は、基準を満たす焼却設備以外での廃棄物の焼却を原則禁止しており、ドラム缶や地面での焼却も対象に含まれます。違反した場合の罰則は不法投棄と同水準です。どんど焼きのような地域行事は例外に位置づけられているので、供養を希望するなら神社や道場の行事を通す形が現実的です。 

参考:廃棄物の処理及び清掃に関する法律 | e-Gov 法令検索  

竹刀を買い替える目安は?

処分を考える場面は、買い替えを判断する場面と重なります。判断材料は竹の損傷と振り心地の2つです。 

竹刀の状態 判断
削ってもささくれが戻る、割れが複数 交換の時期に入っている
しなりや戻りに違和感、打突時に異音 使用を中止して点検する

割れやささくれが直らないとき 

削り直しても毛羽立ちが再発する竹は、交換の時期に来ています。全日本剣道連盟の点検項目には、割れ・裂け・ささくれに加えて、乾燥や劣化によるひびの兆候も含まれています。破損した竹刀の使用は相手を負傷させる事故につながるため、迷った時点で竹を替えるほうが安全側に倒せます。 

参考:竹刀の安全性に関わる重大な事故を防ぐために | 全剣連のお知らせ | 全日本剣道連盟 AJKF  

竹が痩せて振り心地が変わったとき 

見た目に異常がなくても、しなりや戻り方が変われば買い替えの合図です。使い込んだ竹は削れて細くなり、重心が手元寄りに移って打突の感覚がずれていきます。振ったときや打ったときに異音が出る状態も、点検して使用を止める対象に挙げられています。稽古の感覚に違和感が続くなら、新しい一本を用意したほうが上達を妨げません。

 

まとめ

竹刀の処分は、素材と長さを確かめ、付属品を外して竹を短く切るところから始まります。竹製で袋に入る長さに切れば可燃ごみ、切らずに出すなら粗大ごみという二択で整理でき、割れた竹が1枚だけなら替え竹で組み直すという選択も残ります。 

とはいえ、どの竹がまだ使えて、どの部品を交換すれば安全に戻るのかは、ばらしてみないと判断がつきません。手元に数本たまっている状態なら、処分する分と組み替える分を分けるところから手を付けると迷いが減ります。 

栄光武道具では、完成品の竹刀に加えて竹のみの販売や、先革・弦・中結・柄革・鍔といった仕組付属品を単品で扱っています。スタッフ自身が剣道を続けているため、替え竹の選び方や身長に合ったサイズの相談にも対応しています。ぜひ一度以下よりご確認ください。 

監修者 間所義明の顔写真
監修者
間所義明

取締役

埼玉県出身。 剣道歴40年以上、指導歴25年の実績を持つ剣道教士七段。
1999年に株式会社栄光武道具に入社し、現在は代表取締役社長を務める。経営者として武道具の普及に尽力する傍ら、桜南剣友会会長、越谷市剣道連盟常任理事、全日本武道具協同組合理事などの要職を歴任。
長年の競技経験と指導実績、そして武道具の専門知識を活かし、剣道の技術向上と文化継承のための情報発信を行っている。