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【必見】竹刀の種類とは?形状や素材の違いまで分かりやすく紹介! 

剣道を始めたばかりの方や、買い替えに向けて新しい竹刀を探している方に向けて、竹刀の種類と選び方を解説します。武道具店に行くとたくさんの竹刀が並んでおり、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、竹刀の振り心地を左右する形状や素材の違いについて詳しく説明します。最後までお読みいただくことで、ご自身のプレースタイルや目的に合った最適な一本を見つけられるようになります。 

竹刀選びで最初に知っておくべきこと

竹刀を選ぶ前に、まずはご自身の年齢や性別に合った基準のサイズを知る必要があります。

自分の体格や規定に合っていない竹刀を選んでしまうと、上達の妨げになるばかりか、公式な試合に出場できなくなる可能性があります。そのため、まずは基本的なルールと基準を把握しておくことが大切です。 

対象年代 呼称(サイズ) 男子の規定重量 女子の規定重量
中学生 37(サブナナ) 440g以上 400g以上
高校生 38(サブパチ) 480g以上 420g以上
大学・一般 39(サブク) 510g以上 440g以上

年齢と性別で竹刀の長さと重さが決まる 

竹刀のサイズは、年代によって明確に定められています。中学生は「37(サブナナ)」、高校生は「38(サブパチ)」、大学生や一般の社会人は「39(サブク)」という長さを選ぶのが基本です。

さらに、同じ長さの竹刀であっても、男性と女性で公式戦に出場するための規定重量が異なります。ご自身のカテゴリに該当するサイズと重さを把握することが、竹刀選びの第一歩と言えます。 

試合で使うには連盟の規定を守る必要がある 

日々の練習で個人的に使用するだけであれば、重量をそれほど気にする必要はありません。しかし、公式戦に出場する場合は、全日本剣道連盟が定める基準を満たしている必要があります。基準を満たしていない竹刀は、試合前の計量や検査で不合格となってしまいます。

具体的には、竹刀の長さや重さに加えて、先端の革の直径なども厳密にチェックされます。規定の詳細については、定期的に改定されることがあるため、大会前には全日本剣道連盟の公式情報などを確認して、基準をクリアしているかをチェックすることが大事です。 

参考:全日本剣道連盟 竹刀検査用基準器説明書 

竹刀の種類を決める3つの要素

基準となるサイズが決まった後は、竹刀の個性を決める要素について理解を深めましょう。竹刀の性質は、主に3つの要素の組み合わせによって決まっています。

これらの違いを知ることで、武道具店に並ぶ無数の竹刀の中から、自分に合うものを見つけやすくなります。 

要素 影響する主なポイント 具体的な違いの例
形状 振り心地・操作性 手元が太い、全体が真っ直ぐなど
素材 耐久性・打突の感触 硬くて丈夫、しなりがあるなど
重心バランス 重さの感じ方・技の出しやすさ 手元寄り、剣先寄りなど

竹刀の振り心地を左右する「形状」 

竹刀の形状は、振ったときの感覚や竹刀の操作スピードに直結する重要な要素です。竹の削り方によって、手元が太くなっているものや、全体が真っ直ぐなものなどさまざまな種類が存在します。

ご自身の得意な技や、現在の筋力に合わせて形状を選ぶことで、剣道のパフォーマンス向上に大きく役立ちます。 

耐久性や打突感に関わる「素材」 

竹刀に使われる素材も、使い心地を大きく左右するポイントです。主流となっているのは天然の竹ですが、育った環境や種類によって硬さや粘り強さが異なります。

また、近年では竹以外の特殊な素材で作られたものも普及しており、それぞれにメリットがあります。予算や稽古の頻度に合わせて、最適な素材を選ぶことが可能です。 

技の出しやすさに影響する「重心バランス」 

重心が竹刀のどの位置にあるかによって、振った際の重さの感じ方が大きく変わります。手元に重心があるものは、実際の重量よりも軽く感じられ、連続技を出しやすいという特徴を持っています。

一方で、剣先に重心があるものは少し振りにくさを感じるかもしれませんが、遠心力が働きやすく、打突の威力を高める効果が期待できます。重心バランスは自分の戦い方や得意技に直結する要素だと言えます。 

竹刀の形状の種類

竹刀の形状にはいくつかの代表的なパターンがあり、それぞれ得意とする動きや用途が異なります。ここでは、武道具店でよく見かける代表的な形状の特徴を詳しく解説します。

ご自身のプレースタイルと照らし合わせながら読んでみてください。 

形状の種類 主な特徴 おすすめのプレースタイル
胴張り・実戦型 手元が太く剣先が細い スピード重視、連続技を得意とする人
古刀・直刀型 全体的に太さが均一で真っ直ぐ 一撃の重さを重視する、基本に忠実な人
小判型 柄の断面が楕円形 初心者、正しい握り方を身につけたい人
八角型 柄の断面が八角形 力強く握り込みたい、手の内を効かせたい人

スピード重視なら「胴張り・実戦型」 

手元部分の竹が太く膨らんでおり、剣先に向かって細くなっている形状を「胴張り(どうばり)」と呼びます。重心が手元に寄りやすいため、実際の重量よりも軽く感じられるのが大きな特徴です。少ない力で素早く竹刀を操作できるため、連続技や引き技を多用するスピード重視の戦い方に適しています。

さらに、胴張りよりも剣先を細く軽く削った「実戦型」と呼ばれるタイプもあり、試合用の竹刀として多くの剣士に選ばれています。 

力強い打突を求めるなら「古刀・直刀型」 

手元から剣先まで太さがあまり変わらず、真っ直ぐな形状をしているのが「古刀(ことう)」または「直刀型」と呼ばれる竹刀です。重心がやや剣先寄りになるため、振るのに少し力が必要になります。しかし、相手の竹刀をすり上げたり、力強い面を打ち込んだりする際に大きな威力を発揮します。

中心の取り合いに強く、どっしりと構えて基本に忠実な剣道を目指す方に適した形状です。 

手の内を覚えるのに適した「小判型」 

柄の断面が丸ではなく、木刀のように楕円形に削られている竹刀です。握ったときに手のひらに自然とフィットするため、正しい刃筋で打突する感覚を掴みやすくなります。竹刀が手の中で回りにくいため、握り方の基本を正しく身につけたい初心者の方に特におすすめです。

また、試合中に竹刀を落としやすいと悩んでいる方にとっても、改善のきっかけになることがあります。 

しっかり握れる「八角型」 

柄の断面が八角形に加工されている珍しいタイプの竹刀です。小判型と同様に握りやすさを追求した形状ですが、指の関節が角にしっかりと引っかかるため、より強い力で握り込むことができます。

手の内をしっかりと効かせたい方や、力強い打突を好む経験者の方によく選ばれる傾向があります。 

使われる竹の素材の違い

竹刀の素材は、日々の稽古の安全性やコストパフォーマンスに大きく関わってきます。素材ごとの特徴を把握し、予算や用途に応じた選択をすることが大切です。

ここでは、主流となっている3つの素材について解説します。 

素材の種類 耐久性 価格帯の目安 主な特徴
桂竹(けいちく) 普通 比較的安価 手に入りやすく、毎日の稽古用に最適
真竹(まだけ) 高い やや高価 しなりがあり、打突時の衝撃が少ない
カーボン 非常に高い 高価 割れたりささくれたりせず、手入れが楽

一般的で入手しやすい「桂竹」 

現在市販されている竹刀の多くは「桂竹(けいちく)」と呼ばれる素材で作られています。繊維が細かく詰まっているため硬くて丈夫であり、価格も比較的手頃なのが大きな魅力です。大量生産に向いているため、武道具店や通信販売で手軽に購入できます。

毎日の激しい稽古で竹刀を消耗しやすい学生の方にとって、非常に使い勝手が良く経済的な素材だと言えます。 

しなりがあり打突感が良い「真竹」 

古くから日本の剣道で愛用されてきた高級素材が「真竹(まだけ)」です。桂竹と比べて竹の繊維が太く、柔軟性と弾力性に優れています。打突時の衝撃を優しく吸収してくれるため、手首や肘への負担が少なく、独特の心地よい打突感を味わうことができます。

価格はやや高めになりますが、道具の質にこだわる高段者の方や、大切な試合用の勝負竹刀として高い人気を集めています。 

高価だが耐久性が高い「カーボン」 

天然の竹ではなく、炭素繊維(カーボンファイバー)と樹脂を組み合わせて作られた特殊な竹刀です。天然素材のように割れたりささくれたりすることがほとんどなく、非常に高い耐久性を誇ります。初期費用は高額になりますが、日々の手入れの手間が大幅に省け、長期間にわたって安全に使用できるという利点があります。

ただし、打突時の感触が天然の竹とは異なるため、使い心地の好みが分かれる部分でもあります。 

自分に合った竹刀を選ぶためのポイント

種類が豊富にある中で、最終的にどの竹刀を選べばよいのか迷う方は少なくありません。ここでは、自分にぴったりの一本を見つけるための具体的な判断基準をお伝えします。

以下のポイントを参考にして、ご自身に合うものを絞り込んでみてください。 

判断の基準 検討するポイント 具体的な選び方の例
剣道のスタイル 自分の得意技は何か 連続技が得意なら「胴張り」、一撃重視なら「古刀」
使用する目的 練習用か試合用か 練習用は安価な「桂竹」、試合用は軽い「実戦型」
握りやすさ 手の大きさや指の長さ 手が小さければ「柄細」、大きければ「柄太」

自分の剣道のスタイルから考える 

どのような技を得意としているかによって、選ぶべき竹刀の形状は変わってきます。相手との駆け引きから出鼻技や連続技を積極的に狙うのであれば、操作性の高い胴張り型や実戦型が向いています。

一方で、中心を崩さずに一撃の重さを重視する剣道スタイルであれば、古刀型が適しているでしょう。ご自身の目指す剣道像やプレースタイルを思い描きながら選ぶことが重要です。 

練習用か試合用かで使い分ける 

日々の稽古と試合とで、使用する竹刀を分けるのも有効な方法です。毎日の激しい練習では、耐久性が高く安価な桂竹の普及型を使用し、基本をしっかりと身につけます。

そして、ここぞという大切な試合の時には、自分の技を引き出しやすい実戦型や、しなやかな真竹の竹刀を使用するといった工夫です。目的に応じて道具を賢く使い分けることで、費用対効果を高めることができます。 

握りやすさは柄の太さで調整する 

竹刀の振りやすさは、柄の太さにも大きく影響されます。手の小さい方や指の短い方が太い柄を選ぶと、しっかりと握り込めず、竹刀を落としてしまう原因になります。

逆に、手の大きな方が細すぎる柄を選ぶと、余計な力が入ってしまい、スムーズな打突ができなくなってしまいます。柄の直径は商品によって異なるため、自分の手にしっくりと馴染む太さを探すことが大切です。 

実際に振ってみて感覚を確かめる 

インターネット通販でも手軽に竹刀が買える時代ですが、可能であれば武道具店に足を運び、実際に手に取ってみることをおすすめします。同じ種類で同じ重さの竹刀であっても、天然素材である以上、重心の位置や握り心地に微妙な個体差が存在するからです。

何本か実際に振ってみて、直感的に「振りやすい」と感じた一本を選ぶのが、道具選びで失敗しないためのコツです。 

まとめ

この記事の要点をまとめます。 

とはいえ、「素材・重さ・長さ・形状と、考慮すべき要素が多すぎてどれを選べばよいかわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。 

栄光武道具では、胴張型・古刀型・実戦型など形状別に竹刀をカテゴリで絞り込めるため、「自分の打ちスタイルに合った種類」をひと目で比較・検討することができます。サイズ表記や素材の特徴も丁寧に記載されているので、専門知識がなくても迷わず選べるのが大きな魅力です。

まずは一度下記ページより、栄光武道具の竹刀の一覧をご覧ください。 

監修者 間所義明の顔写真
監修者
間所義明

取締役

埼玉県出身。 剣道歴40年以上、指導歴25年の実績を持つ剣道教士七段。
1999年に株式会社栄光武道具に入社し、現在は代表取締役社長を務める。経営者として武道具の普及に尽力する傍ら、桜南剣友会会長、越谷市剣道連盟常任理事、全日本武道具協同組合理事などの要職を歴任。
長年の競技経験と指導実績、そして武道具の専門知識を活かし、剣道の技術向上と文化継承のための情報発信を行っている。