栄光武道具日本製防具 2
先月号の剣道日本は読んで頂けましたでしょうか?
栄光武道具と久慈の職人さん達との共同制作の剣道具を楽しみにしていてください
現在サンプル品サンプル品から製造を始めていますので、来月には各店舗にてご覧頂けると思います。
面にしも甲手にしてもやはり長年にわたり研究し続けた歴史を体感できると思います。
そして今月号にも栄光武道具にまた協力して頂ける職人さんが紹介されています。
千葉の市川にある米倉武道具さんです。
師匠にあたる悟道さんから甲手作りを教わり、甲手一筋の甲手師。
自信のブランド銘の甲手だけでは無く様々な国産甲手を引き受けるこちらも一流の甲手職人です。
「ただし、非常に気難しいく拘りの強い人ですので此処では猛獣注意!とだけご紹介いたします(^^)」
まぁ、こんな感じでご紹介出来るので私とは非常に上手く行っていますけどね(^^)
また、米倉さんのお母様も悟道さんと共に働いてきた一流の職人さんで米倉さんの師匠でもあります。
今月の剣道日本1月号には米倉さんの甲手作りの拘りや甲手作りに対しての思い、道具
また、材料などについても色々と詳細が書かれておりますので是非ご覧ください。
私もこの業界に入って既に20年・・・毎日毎日 早朝から夜中まで胴を綴じたり、甲手の手の内交換をしたりと
今では、針を持つ回数も減ってきましたが、物作りはやは楽しく素晴らしいと思います。
そんな魔法の手を持つ職人さん達が一緒に仕事に携わってくれる事に改めて感謝感激です!
また、職人さんだけでは無い仲間?も今月号には二人紹介されています。
こちらは栄光武道具では無いのですが、剣道具の卸しを担う営業部署
その名も「眞仁(シンジン」 こちらの部署で福岡を中心として西日本エリアの営業活動をする「花田」さん
それと東日本を担当する「奥野」さん
こちらも弊社と同じ海外工場での剣道具と日本製の防具を扱って行きます。
勿論、同じ工場とはいえ企画や仕様は栄光は栄光、眞仁は眞仁と異なり栄光と眞仁はお互いに切磋琢磨して良きライバルとしてやっていきます。
但し、両社とも本当に良い製品を絶対の信頼感を得られる商品を。という事は一致しておりますので
地元のご贔屓にしている剣道具屋さんから買いたいんだけど等のお客様は是非「眞仁」の扱う剣道具を地元の小売店さんに取り寄せて頂いてご覧ください。
それともう一つ、眞仁の部分の記事にも書かれていますが弊社の海外工場はフィリピンにあります。
以外かもしれませんが、ここで少し剣道具製造の歴史を・・・
興味が無い方も居るかもしれませんので、ここは読み捨てて下さい。)
以前、防具は勿論日本で主に製造されていました。(現在の国産防具工場は主に岩手と宮崎) しかし工賃が上がり韓国へ。
その後、韓国での人件費も上がり同じ韓国語を話す中国の地域に防具の工場を移してきました。
現在も中国は剣道具の生産量では一番ですが、幾つかの工場は既にベトナムやミャンマーなんかにも移設しています。
ここで問題になったのが韓国に渡るまではまだ日本の作りが残っていたのですが中国に移行してからは生産量を上げる為に
元来の高品質の防具を生産する事が出来なくなった工場が幾つか出てきます。
すると価格競争に敗れ製品を買ってくれなくなった工場も続く様に生産体制を上げざるを得ません
勿論、全ての工場とは言いません。品質を守った工場もあるとは思います。
話しを元のフィリピン工場へ戻しますと、この工場は祖父の時代から日本で剣道具の製造を営んでいた職人が他社と同じ様に一度
韓国に工場を移動しました。
その後が他社と異なる所なのですが、この工場は多くの工場が中国に移動する中で唯一フィリピンを選んだのです
、日本の技術が廃れる事無く意外な土地で昔ながらの生産方法で作られています。
いまはこの工場では生産していませんがかつては様々な会社の有名ブランドも以前はこの工場製品です
しかし今から3年前、剣道日本の記事内にもありますが他社との価格競争に敗れ一度倒産
その後、現在の工場社長と栄光武道具とで規模を小さくしながらも高品質の防具製造工場として再起しました。
以上の様な経緯からこの工場が現在栄光武道具・眞仁の剣道具を作る工場として細々と頑張っています。
長くなりましたが、栄光武道具は間もなく年末年始の大セール。
今後とも皆様のご期待に添える様に、また期待を超える事が出来る様に一丸となって参りますので宜しくお願い致します。
また、ご意見ご希望等もinfo@eikobudoguまでお寄せ頂ければ幸いです。