網代胴 その2
こんばんは!!
前回に引き続き、網代胴作成の続きを紹介したいと思います。
前回は革張りまで行きましたね!
次の作業は表の胴穴に合わせて裏からポンチで穴を開けていきます。
表側から穴を開けてしまうとくっついている革が浮いてしまう為、裏側から穴を開けるのですが、これもかなり神経を使います。
穴が開いてる所を裏側から指の感触で確認してポンチで刺していきます。
革を傷つけてしまうので一発勝負です!!剣道をしている時以上の集中力だったと思いまうす(^^;)
そして次が革で編んでいきます。
指の力をしっかりと使いながら綴じ革を引っ張り、足で胴が動かないようにがっちり固定させて編んでいきます。
引っ張りが弱くなってしまうと革が浮いてしまい、編んだ後に綴じ革がグラグラ動いてしまいます。
最後の引っ張りがポイントでした。
さらに綴じ革一本では足りないので途中で継ぎ足す作業を今回は入れました。
文章とこの写真では分かりづらいかもしれませんが、裏から見たときにできるだけ継ぎ足したのが分からないような構造になっています。
どんどん編んでいくにつれて胴台がしっかりとしていく感覚があり、最初のグニャグニャの時の不安もだんだんと解消されていきました。
そして編みあがった写真がこちらです!!
胸を付けた完成のお写真はこちら!!
紺革胸に家紋入り、オールベタ小幅麻の葉濃紺刺し
また紺革胸の風合いと網代胴の風合いが絶妙なマッチイングが何とも言えないセンス抜群は胴に仕上がりました。
胸のデザインはお客様がご自宅で決めてきたようで、こちらからのアドバイスはしておりません。
出来上がり、お客様のセンスに感動しました(;_:)
この胴のご注文をして頂いたお客様が先日ご来店されて、「ブログ楽しみに見てるね」とお声をかけて頂きました(^^)
簡単ではございましたが、網代胴のご紹介は以上になります。
また、沢山のお客様に喜んで頂ける様に日々精進いたします(^^ゞ