栄光武道具日本製防具
最近 急に冷え込んできましたね。
道場の床もこれからドンドンと冷たくなってくる季節
皆さんお身体には充分にご自愛ください。
長文で失礼します。
今月号の剣道日本はもう読まれましたか?
栄光武道具の記事が掲載されています。
今回、場所は剣道具の生産地としては有名な岩手県は久慈市の剣道具職人さん達と共に取材を受けました
久慈市はもともと縫製技術の進んだ土地で様々な縫製加工で有名な土地でした。
その後、久慈市出身の柔道十段の三船久蔵の影響もあり、柔道着の縫製が盛んな場所になったわけです。
そしてその縫製技術の高さから剣道具の生産場所になってきたという歴史があります。
今は大手の剣道具メーカーさんの日本武道具製造さんや七星さんといった素晴らしい剣道具を作る工場もこちらに御座います。
私達が今回取材を共に受けた職人さん達ですはこのどちらのメーカーさんにも所属せず、各個人でより良い剣道具を製造していきたいと志高く、人間性も素晴らしい方々とご一緒させて頂きました。
この素晴らしい出会いを繋げて下さった方には感謝の念でいっぱいです。
この職人さん達と会った時から非常に気さくで良い剣道具を作る事に非常に純粋で直ぐに意気投合しこの方々に防具を作って頂きたい!という気持ちに直ぐになりました。
また、完成した製品を使用したところ見た目だけでは無く使用感もやはり一流です。
しかしながら、雑誌記事にも御座いますが、これだけ良い仕事、高い志がありながら彼らの仕事量は正直充分とは言えないのが現実です。
私達、栄光武道具も海外に専属工場を持っていますが、やはり剣道具は永く大切に使って頂きたい。
言い過ぎかも知れませんが、自分の分身の様な気持で扱って頂きたいを考えています。
勿論、消耗の激しい学生や機動隊特練の方々はそうもいかないかもしれません。
使い潰す剣道具もあっても良いとは思います。
しかし、やはり剣道をする者としては一つ大切に永く使用して居頂く剣道具を持って頂きたいと考えています。
そしてその防具は作り手と使い手の心がこもったものが望ましいのでは?と、
今の剣道具は中国やベトナム等に技術が流れ、また品質よりも生産量といった体制になっている事は否めません。
技術は徐々に失われ、昔から培われた技術は一度荒れれば取り戻す事は非常に困難です。
私達の海外工場でもその技術が失われない様に手間がかかっても確かな製品作りをモットーに製造しております。
コスト面では正直厳しいのですが、守るものは伝統です。
また、今回取材に協力して下さった職人さん達はもっとそれ以上に長年の経験を技術をもっている方々です。
日本に確かな職人さんが居ながら海外製の安価な剣道具が市場に出回り彼らの存在・技術を知る人が少なくなって来ています。
今まで職人さんはあまり表には出ない存在でした。
それは日本のメーカーさんが彼らを抱え、表に出すと面倒だった。という事もあるのでしょう。
非常にありがたい事に、協力頂いた職人さん達は今まで裏方でやってきた事から私達と共に取材を受けて頂き
また、彼らの技術を世の中に知って頂く為に表に出て下さいました。
正直、職人さん達をないがしろにし、仕事が無く工賃も安いとなれば彼らの培ってきた技術は次の世代には引き継がれないでしょう。
私も剣道家として剣道具あっての剣道だと思います。
是非、彼らの仕事・剣道具を手にとってご覧いただければと思います。
来月には職人さん達と栄光武道具と共同企画の剣道具をご紹介出来る様にしておりますのでご期待ください。